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振袖の柄には意味がある(吉祥文様)

振袖の色もたくさんありますが、柄もさまざまなものがあります。

その中でも今回は縁起の良い「吉祥文様 きっしょうもんよう」についてご紹介いたします。

吉祥文様 きっしょうもんよう とは

吉祥文様とは、"めでたいしるし"という意味を表現した文様の総称で、古くからお祝いの席で好まれる縁起の良い柄です。

吉祥文様はたくさんの図柄があり、よく知られる「松竹梅」も吉祥文様に含まれます。

常緑で寿命が長い松、冬の寒さにおいても緑を保ち雪にも折れない竹、雪の中でもつぼみをつけて香りのよい花を咲かせる梅は、「歳寒三友 さいかんのさんゆう」とされていてとても縁起がいいものです。

それぞれの柄の意味

吉祥文様には中国から影響を受けたものや、日本独自のものなどさまざまな文様があります。

その中でも、鶴、宝づくし、扇、熨斗、松竹梅の5つの意味をご紹介。

鶴 つる

振袖の柄_鶴

鶴は長寿や生命力の豊かさを意味する鳥。
そのため、長い幸せを運ぶ鳥として親しまれています。

込められた意味はもちろんですが、品格の溢れる美しい姿から長く愛され続けている模様です。

松竹梅

振袖の柄_松竹梅

松竹梅は、三つとも寒さに耐えることから強さを象徴しています。

また、松竹梅それぞれ一つずつに意味があり、
松は神が宿る木とも呼ばれ、一年中枯れることなく緑色で「不老長寿」
竹は節目があり、まっすぐ伸びることから「成長」
梅は寒い中でも花を咲かせることから「女性の強さ」を表しています。

ちなみに梅は冬の間つぼみの状態で寒さに耐えて、春一番に花を咲かせます。
「辛い時期を耐え忍び努力を続ければ、いつか美しい花が咲き誇る」という意味も持っています。
松竹梅は、成人した後も素敵な人生が歩めるよう願いがこもっているのです。

宝づくし

振袖の柄_宝尽くし

縁起が良く、福を呼ぶといわれる宝づくし。

隠れ笠など縁起の良い宝物を集めた文様ですが、その中でもよく用いられるのが打ち出の小槌です。
打ち出の小槌には願いを叶えてくれるという意味の他に、敵を討つという意味もあります。

振袖の柄_扇

扇はその広がった形から、末広がりに運気が良くなる、将来の展望が明るいということを表す、発展や栄光を象徴する文様です。

婚礼の場で花嫁衣装としても多く用いられ、振袖の場合は、花の柄と組み合わされ「花扇」として用いられることが多いです。

熨斗 のし

振袖の柄_熨斗

熨斗は知られている通り、贈答品などに添える飾りですが、元来が「熨斗鮑 のしあわび」と呼ばれる神様のお供えものがもととなり、長寿を表すものとして古くから縁起ものとされてきました。

振袖には、熨斗をさらに細長い帯状にして文様にし、華やかさを引き立たせる柄としてく用いられます。

振袖にはおめでたい意味がある

振袖の柄

吉祥文様といっても、さまざまな柄があり、長寿を表すこともあれば発展や栄光を表すものまであります。

柄によっても振袖の雰囲気は変わります。
柄の意味も少し考えつつ、あなたのなりたいイメージに合わせて振袖の色、そして柄を選んでみてくださいね。

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成人式の振袖

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